けどなぁ......
ムカつくときもあるし......。
頭を抱えて悩んでいると。
「どうかしたの?」
上がったばかりなのか、タオルを首に掛けたまま顔を覗き込む楓。
「ッッ」
「?」
まだ乾いていない髪から雫が落ちる。
なんか......そそるんですけど。
風呂に入ろうと準備していると、楓が今日着ていた水着を持っていた。
それを見ただけで、黒い感情が出てくる。
「それ、一人で選んだのか?」
分かってるけど聞いてしまう。
すると、楓は顔を真っ赤にさせた。
「うっ、ううんッ! 葵が選んでくれて......」
まだ話していたけど、聞こえない。聞こうと思わない。
顔を赤らめて言うなよ......。

