「動物好きなのは良いけど、心配させるようなことはすんなよ?」
頭の上にポンと手を乗せる。
玲王の手って、暖かいや......。
てか、心配してくれたとか、ものすごーく嬉しいんですけどっ!
顔赤くなってないかな......。
玲王が部屋へ戻ったあと、両頬に手を当てる。
すると。
「何やってんの? 楓?」
「へ?」
社長が不思議そうに覗き込む。
「お母さっ......」
「具合悪いならじっとしときなさいよ?」
変な子だって思われたかな。
首を傾げたまま部屋へと入る社長。
そして、そのあとを追うように部屋へと入る。

