「どこだよっ......」



遠くなる足音......。



お願い気づいて...!



ただ目を瞑って祈る。




ガラガラッ......



「っ......」



明るい月の光と共に、暖かい腕に抱きしめられる。



「れお......」



「はぁー...、まじ焦った......。 
どこ探しても居ないし、探してない場所ってここぐらいしか思いつかなくて......」




「とにかく良かった」そう言って、これよりも強く抱きしめる。



来てくれたんだ......


見つけ出してくれた......



中々力の入らない腕で抱きしめ返す。



すると、微かに玲王が笑ったような気がした。




「ありがとう......」



助けてくれたのは嬉しいけど...


ダメじゃん、もっと好きになっちゃうじゃん...。


マネージャーが恋しちゃダメなのに。