こういうところに金かけて欲しいな。
監督曰く、"リアルさを出す為に少しは体を張れ"だと。
そうこう考えている間に本番に。
1...2...3っ!
「来いっ」
小声で覚悟を決めると、予定通り木之本が落ちてきた。
ドスンッ
下で抱えるのって、結構キツイな......。
「カット!」
一旦撮影を止めて、乱れたヘアなどを整える。
「疲れた......」
あまりにもキツかったので、スタイリストさんに漏らす。
「ほらほら、撮影始まるわよ♪ 頑張りなさい!」
背中をバシッと叩かれる。
やっぱり男だな......
すげぇ痛かったし。

