好きになったらどうしようもない......。
......ん?
「なんか...、やけにリアルじゃね?」
葵の表情や声が妙に実体験っぽくて...?
「マネージャーじゃないんだけど、同じ事務所の子を好きになったからね......」
微かに笑う。
「マジ......?」
静かに頷く葵。
否定されないってことは、本当なんだな......。
話を聞くと、相手はレギュラー番組持ちの人気女優。
歳が近くて話が合う。
気づいたらいつも目で追ってたんだって。
.........ホント、好きになると探してしまうんだな...。
「でも、俺が好きって一言伝えちゃうと、その子もこれからずっと俺のことを考えてしまう。 それなら、いっそのこと伝えない方が良いかなって...」
「ホント笑えるよな」ってムリして笑う。

