大スキ...... なんか......ムカつく......。 「俺のファン? 有り難いねぇ~」 「演技最高でしたッ」 興奮気味に葵と話す楓。 それは二人だけの世界に入っているみたいで......。 「良い雰囲気だね~」 俺の隣に立つ木之本。 確かにそうだけど、はっきり言われると苛立つ。 ベタベタするなよ.........。 心の中に黒いものが流れてきた。 「チッ」 見るのがイヤで目を伏せ、強く拳をつくった。