「はぁ? 玲王くんのぉ?」
上目遣いで俺を見る木之本。
全然可愛くねーし。
「そうだけど? 楓は俺のマネージャー」
そう言って、木之本の手を離して楓を後ろから抱きしめた。
楓の頭に顎を乗せた。
上から見ても分かる。
顔を真っ赤にさせてプルプル震えてる。
「れ、お、重いッ」
あれ、そこ?
しぶしぶ楓を離す。
木之本は俺の行動に目が点になっている。
「もぉっ、いきなり抱きしめるからびっくりしたでしょッ?!」
真っ赤に染まった頬
上目遣いの瞳。
......KOされるぞ。
楓の可愛さに少し頬が赤くなったから、それを隠すように手で口元を隠す。

