あ。俺のこの状況......。
木之本に抱きしめられていたんだ。
だから...引いてんの?
「なんで、一般人が居るのぉ? 出て行きなさいよぉ」
俺を抱きしめたまま言う木之本。
余計なこと言うなよ木之本...。
「一般人じゃないですよ! マネージャーです!!」
IDカードを見せつける。
素直に受け止めるやつで良かった......。
「ふぅん...誰のぉ?」
めんどくさそうに聞く木之本。
「SHOOTの、椎名玲王のマネージャーですッ!」
"椎名玲王の"って聞いただけで、やばいほど嬉しかった...。
そんなこと考えてる俺って、相当危ないかも。

