「え?」
今、俺は杏花が通う小学校に居る。
杏花の担任から言われた言葉に聞き返す。
「だから、杏花さんはカゼで倒れちゃって」
なんだよ...カゼかよ......。
なんかの病気で倒れたのかと思ったら...。
いや、カゼも十分病気か。
タクシーとか使わないで、ダッシュで来た。
だから、額には汗が噴き出ている。
まぁ、倒れる程のカゼだったというのも心配だけど。
「いや~、まさか杏花さんのお兄さんが、あのSHOOTのシノグだったなんてね~♪」
「ホントホント♪」
事務のおばちゃんと杏花の担任(女性)が俺を見て話している。

