段々落ち着いてきた頃に。 「なーに、部屋の隅にいるんだよっ」 肩を叩かれた。 「あ?」 振り向くとそこには、陽斗がいた。 陽斗のその明るさが、今は気に障った。 「な、なんだよ...そんなに怒る事無いだろ...」 俺の威圧感に陽斗は退いた。 陽斗が憎い訳じゃないんだ。 しょんぼりと肩を落とす陽斗。 そんなときに、手帳を手に俺を見る彼女。 「凌、具合悪いの??」 「べ、別になんでもないし!!」 「コラ、楓ちゃんに失礼だろ」 由樹に頭を小突かれる。