「あの...井上さん」 楓が口を開いた。 「私は、どっちの仕事について行けば良いですか?」 楓もマネージャー。 でも、今回は二つの仕事。 井上さんか楓が、俺の方につくってことだよな? 「楓さんは、クイズ番組の方にお願いします」 ということは...、 凌の方か...。 心のどこかで、寂しいと思う気持ちがあった。 いつも一緒に居たから、こう思うのか...? よく分からない気持ちを振り切り、俺は仕事の話しに聞き入った。