楓を見ると、どうしてか顔を逸らしてしまった。
チラッと楓を見ると、傷ついた顔をしていた。
傷つけたくないのに、傷つけてしまう。
それがどうしてなのか分からない。
でも、数分後には楓は笑顔で話していた。
何があったのか郁斗に聞く。
「陽斗が、すごく機嫌良くて、可愛い子でも居たんじゃないかって」
女絡みか。
郁斗との会話に、陽斗が必死で否定する。
顔真っ赤で。
俺は女には興味無いけど、陽斗が恋したんなら応援する。
メンバーの俺らだけでも、応援してやりたい。
笑い声で包まれている部屋に、井上さんが入る。
「お話の最中に、すみませんっ...」
いまだに敬語なんですね。

