上を向くと、凌が見下ろしていた。 「えっ......。 ...やっぱり、怒らせちゃったのかなぁ...」 もし、怒らせてしまったのなら、すごく悪いことをしちゃった...。 元気無く、俯いた。 そんな私を見て、凌は。 「あ、いや......、元気出せって!」 頭をポンポンと撫でられる。 撫でられるなんて子供みたいだけど、すごく落ち着いた。 「ありがとう」 そう微笑んで言うと、 凌の顔が、少し赤くなった気がした。 どうして赤くなったんだろう...?