黒いサングラスに、カー○おじさんみたいな髭。
強面で、一見ヤクザみたい...。
そんなおじさんが、大笑いしていた。
誰なんだろう...。
事務所に入れるくらいの人?
どう見ても、このおじさんが偉い人には見えない。
あれ...、暖かい?
前を向くと、玲王の胸板が。
あっ、玲王に抱きしめられていたんだ!!
考えることに夢中になっていて、玲王に抱きしめられていることを忘れていた。
そんな状況にいつまでも堪えられるはずはなく...
「いつまで抱きしめてんのよっ、馬鹿玲王!!」
強い思いのおかげで動かなかった体も動き、私は玲王を突き飛ばした。
尻餅をつか、「痛い...」と唸る玲王。
強く突き飛ばし過ぎた?

