明るい茶色の瞳で、優しく見つめる。 「俺に、惚れてるもんな?」 心臓バクバクなってる。 こんなに大きな音だから、きっと玲王にも聞こえてるはず。 どんどん熱を持つ顔。 つまりそうな頭と心。 頭は離れたいと思っているのに、動かない体。 どうなっているのか分からず、ただ俯いた。 「あはははは、熱いね~♪」 焦っていたときに聞こえた、大きく暢気な声。 誰かと思い、顔を声のする方へ向けた。