劇が終わり、家に帰れば、あたしは夕飯の支度を始めた。 「…んー…」 「直、眠い?」 そう聞くと、直は、コクコクと頷いた。 「じゃあ、ご飯できるまで寝な?」 「ぅん…」 か細い声で、直は返事をした。 あたしは棚から小さい直サイズの布団をリビングに敷いてあげた。 「ママ…さびしい?」 「…大丈夫だよ」 子供には…わかってしまうんだろうか。