蓮くん達のコトを考えてる間に、生徒会室についてしまった。

あの鬼がいる、生徒会室に……

行きたくないな〜。しょうがない……、行くか。


──コンコン

生徒会室のみるからに重そうな扉をノックする。


「失礼しまーす」

「──遅かったな、岸澤」


あたしに、最初につっかかってきたのは、

──天谷 時雨[アマヤシグレ]。
あたしの大嫌いな男子。

理由なんて簡単。

上から目線。

世界が自分中心で廻ってる。



あぁ、生徒会なんて入らなければよかったかも〜……

今更言っても遅いけどさ〜……

立ってるのもなんだから、いつもの場所に座る。

いつもの場所、それは三人掛けソファの真ん中。