その日のホームルームで、卒業式のプリントを貰った。 ―もう、卒業なんだなぁ。 卒業式は、あと二ヶ月後にまで迫っていた。 でも、響とはまだ五本の指に入るほどしか話していない。 話しかけられても…緊張して 思わず一言返しになってしまうからだ。 響も童顔な顔に似合わず無口だし… 卒業式までには、仲良くなりたいな。