差し伸べられる

あたたかい手を

つめたく振り払う事で

私は強くいられたの。



物ごころついた頃から
私に両親はいなかった。




私に向けられる



同情のまなざし。



好奇な目。



口先だけの優しい言葉




腹の中で優越感に浸る人々




“大丈夫。
私は幸せ”ってね。








見え隠れする他人の
”それ”が大嫌いだった。