「おかえり~」 「た、だいま…?」 蓮くんの家に着くと、 拓さんが出迎えてくれた。 蓮くんは何か買い物があるみたいで、家の前で別れた…から、この家にいるのは私たち二人だけ。 ふ、二人だけ…かぁ。 蓮くんのお兄さんだしね…これから一緒に住む人だしね…緊張するな、自分! 「ちょっと来て、唯ちゃん」 「…は、はいっ!」 ダメだぁ… やっぱ蓮くんソックリだから、緊張しないなんて無理なんだけど…。