恋の家庭教師


すごい勢いで部屋に入り、ベッドの中に潜り込む。

「…うぅ……」


部屋には私の嗚咽と、時計の針の音だけが静かに響いていた。



私の寂しい気持ち分かる…?

…小さい頃からずっとだよ?

ときどき一緒に食べる夕食。
どれだけ嬉しかったかわかる?

お父さんが単身赴任でずっといなくて。

家族全員で食事なんてすることほとんどなくて。


この歳になっても、
少し我慢強くなっただけで、
寂しいのは変わらない。


「…ふぇ……」



…いつの間にか私は、
泣きながら眠っていた…。