「みんなの‥大切な人達を助けて下さい」 湊さんの言葉に大馳は「は?」と呆れた顔をした。 「お願い‥」 「仕方ないなですね。わかりました」 「蒼空!?」 「ですがまずは、怪我の治療が先です。いいですね?」 「はい‥きゃっ!!」 大馳は溜め息をつき湊さんを抱き上げた。 「沁司君、それから皆さん。僕達に着いてきて下さい」 僕が言うと沁司君たちは静かに頷いた。