「湊ー!!梓煕先生がお呼びだぞー!!」

私を呼んでくれたのはルウ君の友達の沁司(シンジ)君。

「ありがとう」

私が言うと「いえいえー!!」と満面の笑みで答えてくれた。


私は先生と付き合うことになってから毎日のように呼び出されている。

内容はお菓子部のこと。


「行くぞ」

「はい!」


今日なにをするのか、準備するものはなにかなどを昼休みの時間に決める。


「イチゴタルト‥作ってみたいです」

「まだ作ったことないしな、いいと思うぞ」


先生は優しく微笑んだ。