俺の左腕には月の魔力が宿っている

いつもは強力すぎる力が暴走しないように厳重に封印しているが、一度だけ解放したことがあった

そう、あれはまだ千歳にも満たない頃の話だ

あの時俺はまだ若かったから、なぜ自分が愛を得ることのできないのかと思いつめていたのだ

地獄のような孤独に高められた月の魔力が疼き、放出せずにはいられなかった

あの時は世界が完成に滅んでしまったが、愛に焦がれる俺の魂が奇跡を呼び、再び世界は再構築された

つまり俺は世界の創造主でもあるわけだ