君に出会った奇跡

~炎龍~



太陽「くそっ!」




太陽の機嫌が悪い。





そりゃそうだ、俺だってそうなんだ。






彩が、瑠維がいない。






二人がいることが当たり前で、いなくなることなんか想像できなかった。







目の前から突然消えた。






冬休みに一度も倉庫に来なかった。





風邪こじらせたかな?そう思い電話したけどつながんない。メールも帰ってこない。






何かがあった、すぐにそう思った。




だけどどんなに思い探しても、全然見つかんなかった。






冬休みが明けた。





僕らは衝撃の事実を知る。






彩と瑠維が転校した。





信じられなかった。









いや、信じたくなかった。







何で話してくれなかったんだと、信用してくれてなかったんだと、俺は思っている。






最近は何で自分が喧嘩しているのか分からなくなる。






がむしゃらに何かを探している。






人を殴ったのさえ覚えていない。






それを証明してるのは、赤く染まった手だけだ。