俺は基本的に親が好きだ。



かっこいいし、何より優しい。間違ってることがあったらちゃんと言ってくれるし、嘘をつかない。いつ消えてしまうかわからない約束や、未来への願望よりも、【今】を大切にしてくれる。




そんな両親が大好きだ。




だから、父さんや母さんの大好きな、大事な彩は、俺がちゃんと守るから。




炎龍には頼らないから。





太陽と綺羅、炎龍の仲間とはもう会えなくなる。





そう決めた。





なのになぜだろう。




目からどんどん、気持ちがあふれるんだ。




自分がセーブできない。




あふれて、あふれて、止まることを、枯れることを知らない。





俺の気持ちはなんて素敵なのだろう。







こんなにもたくさんの感情をくれた炎龍に、感謝します。