瑠維「イギリス・・・今回は日本じゃないんだね」




瑠維の声は一見落ち着いてるように聞こえる。けど、笑ってないんだ。






「お前たちに大切な仲間ができたことは知っている。だけど、ここにおいて行くことはできない。」






理由は知ってる。けど・・・





彩「なんで?わたしたち、もう高校生だよ。自分で何でもできる!」




「陽成ヒナのように彩と瑠維を失いたくないの!」





普段声を上げないお母さんが、叫ぶ。




陽成にい。




うちらのお兄ちゃん。




でも、仲間に殺された。



「ここに残る」




父さんの転勤の時にそう言って残った陽成にいは、そのまま天国へ行ってしまった。




このことを言われると、わたしも、瑠維も、反論なんかできない。





綺羅と、お別れ?





何でだろう。太陽よりも先に、綺羅が出てきちゃった。





そして、「綺羅とお別れ」と考えるたびに・・・