やっぱり、雪が 降っていたからか寒い。 ただ、湿気があるから 凍えるほどではない。 そんな寒さの中、僕は歩いた。 歩いているときに 伊宇を思い出しながら。 1日の間にフッと、あの唇の 感触をやたらとリアルに 思い出してしまうんだ。 僕はどうすればいいの。 ねぇ。 あの声は、君でしょ。 伊宇……。