星の哀歌

だってお兄ちゃんと山内さんは男同士だもの

綺麗なはずがない

お兄ちゃんも山内さんも間違っている

だから美紀の気持ちも無視するんだ!

アタシは無性に腹が立ってその場を去ろうと踵を返した

「誰だ」

お兄ちゃんの低い声

気づかれちゃった!

振り向くとお兄ちゃんと山内さんが驚いた顔をしてた

見つかってしまったのなら仕方がないという気持ちが急激に膨れ上がる

もう、怒りに任せて罵詈雑言をぶつけてやろうと思って口を開きかける