星の哀歌

抑揚なくしゃべる独特の低い声

間違いなくお兄ちゃんだった

お兄ちゃんと山内さんが奥で一体何を話しているんだろう

アタシは好奇心から声はかけずに、少し様子をうかがうことにした

「俺はあなたに、道端に落ちている小石みたいに、なんとも思われなくて構いません。

あなたに俺のことをどういうふうに思って欲しいとか、一切期待しません。
ただ、俺のあなたへの想いはあなたを苦しめるでしょう。
そうと分かっていながら、俺はそれでもあなたのそばにいたいと思います。
あなたに何も望みはしないけど、あなたを好きでいる気持ちばかりはどうにもできません。
どんなに努力しても、その気持ちはコントロールできません。
だから……あなたを好きでいることを許して欲しい」