「食べちゃいたいくらい可愛いって比喩があるけどさぁ、本当にその通りだよね。あゆを見てると腹が減ってくるんだ」

裕太はアタシの体をまさぐりながら、うっとりとアタシの目を覗き込む

そのまま顔を近づけてくる

思わずぎゅっと目をつぶった

鋭い痛みが唇に走る

驚いて目を見開く

裕太はアタシの唇に噛みついてきた

鉄臭い血の味がする

涙がポロポロこぼれる

悲鳴をあげようにも唇がふさがれているから声にならない

暴れるアタシを押さえつけて、裕太は舌で傷口をおしひろげて血をすする