星の哀歌

「女性自体が怖いわけではありません。でも僕は、恋愛ができないんです」

「なにそれ……意味わかんないよ。遠回しにわたしのことあきらめさせようとしてるんじゃないの? どうしてなの? ちゃんとわけを話してくれないと絶対納得できない!」

半ば叫ぶようにして訴える美紀に、山内さんはうつむいて首を横に振った

「とても話せる理由ではありません」

「ひどい……! わたしになんか話せないっていうんだ」

美紀は駆け出した

すぐに追いかけたかったけど、アタシには美紀のためにも山内さんに言わなければならないことがある