星の哀歌

光星は走り出した

さすが男の子

足が速い

あの様子だと美紀に追いつけそう

アタシもできるだけ早足で二人のあとを追いかけた

「あれ……?」

そばを通りかかった花壇の奥の方にあるベンチに、見慣れた人影を見た気がした