星の哀歌

「ああ、そうだな……あれ? 美紀ちゃんじゃないか?」

「え?」

光星が指差した先にいたのは確かに美紀だった

美紀は何かから逃げるように走っている

「どうしたんだろ!? なんか様子変だったような……?」

アタシは心配で追いかけたかったけど、ヒールの高いパンプスを履いていたから走ろうにも走れない

そんなアタシを見て、

「俺が代わりに追いかけてやろうか?」

光星が気づかってくれた

「うん。お願いできる? アタシもなるべく急いでおいかけるから」

「ああ」