星の哀歌

「あゆ!」

息を切らして、光星は走ってきた

Complainte A Eの制服を着ている

もしかして山内さんに無理を言って抜け出して来たのかも……

「一体どうしたんだ? ……震えてるじゃねーか! 髪も濡れてる……寒いんだろう!?」

光星がアタシの髪を触ると、滴がポタポタと落ちた

「光星……アタシ……アタシね……汚いの。だから光星、触っちゃだめ……」

いざ光星と会うと、汚い自分に触られる恐怖がまた強くなった

アタシは後ずさって拒んだけど、光星はアタシを力強く引き寄せて腕の中に収めてしまった

「どうしたんだよ……あゆが汚い? そんなことあるわけねーじゃん……」