「好きなら好きってはっきり言えばいいのにな。こんな気持ち悪いやり方しないで」

「光星くんははっきりしたいタイプなんだ?」

美紀が尋ねると、光星くんはまあね、と曖昧に返事をした。




うちに帰って夕食を食べているとき、ふと山内さんに送られてくるお花を思い出してお兄ちゃんに話してみた

「山内さんってちょっと天然っぽいよね。普通誰だかわからない人からしょっちゅうお花が届いたら怖いと思わない? 山内さん本人より、光星くんが警戒してたよ」

「ああ……そうだな」

お兄ちゃんはなにか考えているようで上の空だった