星の哀歌

「ぐっ!?」

「智幸!?」

急に智幸が変な声をあげて、崩れ落ちるようにうつぶせに倒れた



背中にはナイフが刺さっている

「イヤー! 智幸ー!」


「あゆ……久しぶり」

「裕太!」

智幸を刺したのは裕太だった

「酷いよあゆ……あれから一度も連絡くれないじゃないか。
偶然やっと会えたと思ったら男と抱き合ってるし」

「酷いのは裕太だよ! 智幸! 智幸!」

智幸は獣じみたうめき声をあげて苦しんでいる

「あゆさぁ、妊娠してたんだってね。でも残念。俺達の子、流れちゃったんだね……」

「裕太の子なんかじゃない!」

「まあしょうがないよね。子供なんかまた作ればいいんだし」

裕太はアタシの手を掴んで連れて行こうとする