「光星……アイシテルヨ」

アタシはまだ体温の残る光星の唇にキスをして、光星の部屋をあとにした

アタシが向かったのは裕太の部屋だった

裕太はアタシを見てすごく驚いていた

まさか自分から訪ねて来るなんて夢にも思ってなかったんだろう

「自ら来るなんて、どういう風の吹き回し?
今度こそ逃がさないで監禁でもしちゃうかもよ」

「いいよ。監禁でもなんでも好きなようにしてよ。
その代わり、お願いがあるんだ」

予想外のアタシの返事に裕太は目を丸くしている

こんなこと言っちゃうなんてアタシはやけになっているのかな?

でも妙に頭は不思議と冷静で、あらためて考えてみてもやっぱり正しい道を歩んでいるように思う

だってこれはどんなリスクを負ってでも果たさなければならないアタシの使命だから

「お願いってなんだ? あゆのためなら俺、なんでもする」

「簡単なことだよ。あのね……」