山内さんに美紀にしたことを問いただすのは無理だ
だから美紀の家に行って、山内さんの手紙を読むことにした
美紀のご家族はアタシと美紀が仲良しなのを知っていたから快く手紙を渡してくれた
家に帰ってから部屋に閉じこもって、手紙を読んだ
山内さんが美紀と付き合えない理由。ひいては人を好きになれない理由が記されていた
「僕は昔、結婚をしていました。
そのとき新婚旅行で訪れた海外で、複数の男に襲われたのです。彼女も、僕も。
すぐそばで暴行されている彼女を、無力にも僕も男に組みしかれながら見ていました。
その後、僕は人に触れることが怖くなって、彼女にもろくに触れられなくなりました。
彼女は妊娠をしました。
僕たちは必ず避妊をしていましたから、暴行犯の子の可能性の方が高かったのです。
僕は彼女になんと言っていいかわからず、彼女も僕もよりいっそうふさぎこんでいました。
そして、たえられなくなった彼女は自殺をしました。
そばには僕に宛てた、『あなたの一言で、私は救われたのに』という走り書きのメモが置いてありました。
それ以来、僕は人を好きになることができなくなりました。
これがあなたの知りたがった、僕が人を好きになれない理由です。」
だから美紀の家に行って、山内さんの手紙を読むことにした
美紀のご家族はアタシと美紀が仲良しなのを知っていたから快く手紙を渡してくれた
家に帰ってから部屋に閉じこもって、手紙を読んだ
山内さんが美紀と付き合えない理由。ひいては人を好きになれない理由が記されていた
「僕は昔、結婚をしていました。
そのとき新婚旅行で訪れた海外で、複数の男に襲われたのです。彼女も、僕も。
すぐそばで暴行されている彼女を、無力にも僕も男に組みしかれながら見ていました。
その後、僕は人に触れることが怖くなって、彼女にもろくに触れられなくなりました。
彼女は妊娠をしました。
僕たちは必ず避妊をしていましたから、暴行犯の子の可能性の方が高かったのです。
僕は彼女になんと言っていいかわからず、彼女も僕もよりいっそうふさぎこんでいました。
そして、たえられなくなった彼女は自殺をしました。
そばには僕に宛てた、『あなたの一言で、私は救われたのに』という走り書きのメモが置いてありました。
それ以来、僕は人を好きになることができなくなりました。
これがあなたの知りたがった、僕が人を好きになれない理由です。」


