「でもね、寂しくなるね。桜は近くの大学でしょう?私は他県だもの、どう桜に会えば…」



冷たく遠い表情をした花蓮を見るのは酷く辛かった。



「ねえ、私龍輝に気持ちを伝えたいの」



私が静かにそう呟くと…---花蓮は静かに微笑んで言った。



「いいんじゃない?それで、桜に勇気がつくといいじゃん」



「ありがとう、花蓮。私たち離れていても大丈夫よ、だって親友だもの」



「…泣くのは明日にする」



花蓮は俯き、鼻水をすすり、必死で涙をこらえているようだった。