「…桜。俺そんな理由で仲良くされてるなんて思ってなかったよ。俺はお前等の友情を繋ぐ道具じゃないんだよ」 彼は静かに言った----そして宮坂さんも。 「ごめん、桜。もういいよ。ごめん、桜も私も無理してたみたいだね」 彼女は悲しげな表情でそう言って校門を出た。 私は、また1人になった。 校門の前で1人でずっとうずくまっていた。 また、1人。 大丈夫、元々1人だったんだからすぐまた慣れるよ---1人でいる事に。