絶対、傷つけた。
「でも、帰ろう?」
「俺と桜と宮坂の3人で帰ろうぜ。桜もそう言ってるし」
----------やばいっ。桜だんなて今は呼ばないで…。
「桜…どういう事?桜って篠本の事好きだったの?」
「ち、ちがっ---------」
「じゃぁ、なんで?篠本が桜って呼んでいるの?私のことだって下の名前で呼んでくれたこともないのに」
胸が…胸が…ズキズキ痛む。
痛い…私の呼吸が乱れる。
「ちがっ…う…私は…宮坂さんのために仲良くしようと…彼のことを知って…一緒に楽し
もうって…はぁ」
呼吸が乱れ頭の中の思考も乱れていく。
私は、こんな理由で彼と仲良くなったわけじゃないのに。
きっと、今度は彼を傷つけてしまっているだろう。