「えっ?あの…」 私は、俯いたまま本に視線を戻す。 「はは、可愛いね」 そう言って彼は私の頭を撫でる。 初めて見る彼の笑顔。 彼の笑顔を見れただけで嬉しくなり、目から黄色の涙が出そうになる。 「桜って呼んでもいいか?」 「ええ、いいですよ」 「俺のところも龍輝でいいからさ」 「は、はい」 …。