「だ、大丈夫です」 私は、急いで図書館を出た。 彼から、離れなくちゃ。 目から溢れ出そうになる淡いピンク色の涙を私は必死でこらえた。 そんな涙流しては駄目。 私は、地味で感情が顔に出ない子。 お願い、恋をしないで。 彼に恋をしないで。 こらえきれず、目から透明の涙が流れる。 普通の涙が流れた。 普通の透明の涙が流れたのも、これが初めて。 私の涙は私に何を伝えているの?