「宮坂どうした?ここで昼食べてんの?」



「うん、そーなの。ねっ、石井さん」



…。



どうして、私に話しをふるのか。



「えぇ」



「あっ、君。昨日俺とぶつかった子だよね?」



「えっ?」



私は、そう言われ顔をあげる。



-----確かに、昨日私とぶつかった人…そして、私が胸を高鳴らせた人。



「あれ?石井さんと龍輝知り合いだったの?」



体に電気が走るように、背筋が立った。



「ち、違う」



私は、急いでお弁当をもって中庭を出た。