さっきまで、時間のことを気にしていたはずなのに、そんなことは頭のどこを探していてもなかった。



私の頭の中は、ピンク色の涙を流したことで一杯だった。



何故、ピンク色なのか。



何の感情なのか。



どうして、流したのか。



いろいろ考えても考えても答えは見つからなかった。



唯、1つ。



私は、ピンク色の涙を流す前、一瞬だけさっきの男の子にときめいた。