「い、いた」



私は、手で顔を抑えぶつかった相手を見る。



「あっ、悪い。大丈夫か?」



相手は、私の知らない男の子だった。



「大丈夫です。ごめんなさい」



私は、その人に頭を下げて謝る。



「ねぇ、ちゃんと顔見せて、赤くなってるのかも知れないだろ」



そう言って、男の子は私の顔を無理矢理見る。



-ドキ-



ばっちり、男の子と目が合う。



その途端----------。