「これは・・・・」

確かに桜の木はまじないが施されていた。確かにこの力は狐の力では解けない。

気がつくと後ろに仙樹が立っていた。

「ね?これでわかりましたでしょ?」

「おぬし、人間界から術を掛けて術師を連れてきたな?」

「ええ。刹那様をこちらの世界に引き止めて置くにはそれしかありませんから。」

悪びれもせず微笑む仙樹。

「だからこの世界にいてくださいな。ね?刹那様。」

「仙樹貴様・・・」

「ここで騒ぎを起こしてもいいんですの?3000年眠ってらした刹那様に付くものなど今はいるのでしょうか?」