必死に頼むから私も断れなくなった。 「~分かりました。こっちです。」 私がその男の人と行こうとしていたら 「~結ちゃん…!!」 私を呼ぶ低い声が響く… え…誰だろ? そう思って振り向くと 「え…あれ?…り、龍佑さん?」 私は思ってもいなかった人物の登場にびっくりした。 いつものように真顔でじっと私を見ているが、さらに怖いオーラが見えるんですけど… 「どうした?」 「え?」 「その人、知り合いか?」 「え、あ…知らないけど ○○ビルが分からないから案内を頼まれたんです」