抱きしめられて、私はさらに泣いた。


落ち着いた頃には涙や鼻水で顔はグチャグチャで、

それを見たテツが笑ったから私もつられて笑っていた。


「みちる、俺の話聞いてくれる?」

『うん。』


私に紅茶を出してくれたテツは、

私の隣に座って手を繋ぎ話を切り出した。


「あの子は…葵は俺の元カノ。」


何でかわからないけど、やっぱりなって思った自分がいる。